現場主導のデータ活用サービス「envedded」をリリースします

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ここしばらく記事を書いていませんでしたが、その間ずっとプロダクト作りを進めていました。そのリリースを今日行います。名前はenveddedといいます。

enveddedは、農業などの現場を持つ経営体が「いまこの時代だから出来ることを、自分たちの手でやってみる」ための、データ活用を軸にしたサービスです。IoTやAIなど現代的な技術を取り入れてはいますが、あくまでも現場改善にフォーカスしています。

以前から農業現場では、データ活用の重要性は言われてきました。 でも実際には、「データを集めるのが大変」「分析が難しい」「専門知識が必要」といった壁があり、導入はなかなか進んでこなかったように思います。それがここ数年で、状況が大きく変わりました。 ChatGPTやGeminiのようなAIが出てきたからです。

AIは万能ではありませんが、現場のデータを適切に与えれば、自分たちの思考を助けてくれる強力なツールになります。言い換えれば「現場の経験とデータ」を与えたAIと、農業生産者など現場で働く人が対話を繰り返すことで、現場をより良く出来る方法や仮説が見えてくる可能性があります。

enveddedは、それを大規模な投資なしで実現するための仕組みです。具体的には、次のようなかたちで取り組みを進められるようにしています。

  1. まずは現場を見えるようにする「データの起点」として、IoT基板を現場に設置します。これで環境計測や制御を行い、そのデータを集めます。
  2. 集めたデータはクラウドに集積します。クラウドは、IoT基板からのデータだけでなく、日々の作業メモも一緒に集積できるようにしています。これは、IoTからのデータと作業メモを組み合わせると、AIにとって、より現場状況を読み解きやすいデータになるためです。
  3. クラウドから出力したデータや補助的なデータをAIに入力して対話を行います。例えば自分の勘や経験、人に伝えづらい感覚的なものを、データを与えたAIと壁打ちしながら言語化や深掘りをしてみます。そして改善のための仮説を練っていき、それを現場に反映してみます。

こういったことを繰り返すことで、これまでになかった選択肢が生まれるのではないかと思っています。それは機械化や大規模化をひたすらに進めるのではなく、いまの現場を、いまの規模のまま、大きなコストをかけず、自分たちの知恵と少しの技術で良くし続けていく、という選択肢です。

もちろん、これですべての課題が解決するわけではありませんし、AIが完全な答えを教えてくれるわけでもありません。それでも、自分たちの現場を把握しやすくしたり、これまで気付かなかった変化を見つけたり、自分の考えを整理したり、新しい改善策を考えて取り組むことは、前よりも出来るかもしれません。私たちは、そういったことを積み重ねていくことに価値があると考えています。

農業に限らず、現場のある産業で働く人たちは日々多くの工夫をしています。その工夫は、十分に言語化されず、共有されず、そのまま現場の中に埋もれていくこともあります。enveddedは、そういった工夫や知恵を、データや技術を使いながら少しずつ形にしていくための取り組みでもあります。

もし興味を持っていただけたら、サービスサイトもご覧ください。サービスの詳しい考え方や、実際にどのようなことが出来るのかについてまとめています。これから少しずつ事例や活用方法も増やしていく予定です。データを活用した現場での試行錯誤や改善に関心のある方は、ぜひ読んでいただければと思います。