根岸ぶどう園 根岸様は、ビニールハウスの環境計測などの共同実証をしている、ブドウとフィンガーライムの生産者様です。以下に、根岸様からいただいた感想の全文を掲載します。
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環境測定ボードを導入して本当によかったと感じています。
まず、機器の導入や設定を変更した際に、その効果をリアルタイムで確認できるようになったのが非常に助かっています。これまでは変更の成果が曖昧で、正しく動作しているかどうか判断に時間がかかっていましたが、環境測定ボードを使うことで数値での把握が容易になり、改善の効果が明確に見えるようになりました。
また、スマホのDiscordアプリへのアラート機能を活用することで、大きなトラブルを未然に防ぐことができました。消毒作業後に、サイドカーテンの制御をマニュアルから自動に戻し忘れて、ハウス内が高温になってしまった際、早い段階で温度異常の通知が届き、すぐに対処することができました。あのまま気づかなければ、作物が全滅していたかもしれません。そう考えると、環境測定ボードを導入して本当に良かったと心から思います。

また、植物育成ボードを導入して、ぶどう栽培の管理が格段にしやすくなりました。
現在、ぶどうの値域制限栽培において水分状態のモニタリングに活用していますが、リアルタイムで土壌の水分状態が確認できることで、栽培管理の精度が大きく向上しました。
当園では灌水を自動化していますが、「どの程度乾燥したら」「どれくらいの間隔で」「どのくらいの水量を与えるべきか」といった灌水のパラメーター設定には試行錯誤が必要です。植物育成ボードのおかげで、灌水状況や土壌水分の推移をリアルタイムで把握できるため、経験が浅くても根拠をもって設定を調整でき、大変助かっています。栽培の勘どころをデータで補えるのは非常に心強いと感じています。
